第32章 戦いの果てに
「わかった」
スレイジは頷いて、ミーウのところへ走って行った。
「トーダ」
ケイトはスレイジを見送ってから、トーダを見た。
「お前はミシュラたちにこのことを伝えてくれ。たぶん、心配してるからな。それと、ミシュラを連れて来てくれ。……もしもの時のために」
「……わかった」
トーダは一瞬にしてグリフォンへと姿を変え、ミシュラたちがいる船へと飛んで行った。
(頼んだぞ、2人とも)
ケイトはトーダが飛んで行った方を見てから、アユナを見た。
「アユナ。少しは落ち着いたか?」
「……うん」
ーーまだ少し顔が強張っているが、さっきよりもだいぶ落ち着いたらしい。
ケイトは頷いた。
「じゃあ、行くか」
「うん」
アユナとケイトはスレイジの後を追って、走り出した。
「……キラー」
ヒートがキラーを呼んだ。
「お前らは船に戻ってろ。おれはキッドのところに行く」
「わかった。気をつけろよ」
キラーは頷いて、ミーウとキッドのところへ行った。
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