第32章 戦いの果てに
キラーはスレイジを見つめたまま言った。
(こいつには……少し酷かもしれないが……)
ーおれが思っている通りのことを言った方がいいのかもしれない。
キラーは口を開いた。
「おれには、キッドはミーウのことを……」
「2人とも、何してるの?」
キラーがスレイジの質問に答えようと話していると、いきなり横から声がした。横を見ると、アユナとケイトが並んで立っていた。
「……」
「……」
ーいつからそこにいたんだ……。
2人ともがその疑問を持ったが、怖くて聞けなかった。ーーもし、最初からいたならば……お互いの恥晒しもいいところだ。ーースレイジにとって仲間とは言っても、2人の存在に全く気付いていなかったのだから。
「それぞれの海賊団のNo.2の2人がこんな風に話をするとはな」
ケイトも感心したように言った。
「……」
「……」
スレイジとキラーは黙った。
「すまなかった。変なことを聞いたな」
「いや、気にしてない」
2人は話を終わらせた。その瞬間……。
ドゴーン!!!!!
「!」
「え?」
アユナたちがいるところからは少し遠いところで大きな爆発音がした。
「何があった!?」
その音を聞いてか、トーダとヒートとワイヤーが駆け寄って来た。ーーどうやら、ワイヤーは道に迷っていたが、運良くトーダとヒートと会ったらしい。
「わからない」