第32章 戦いの果てに
ガキーン!
スレイジとキラーは刀と鎌をぶつける。そして、攻撃を受け止め、あるいは受け止められたら、お互い後ろに跳び退き、態勢を整える。そして、また攻撃をする。ということをずっと繰り返していた。だが、お互いに太刀筋は変わっていくため、2人はたくさんの切り傷を体に付けてしまっていた。ーーお互いに服はビリビリに破れて、オマケに血塗れの状態だ。
「ハァ、ハァ……」
「ハァ……ハァ」
それに加えて、息も切れてきて呼吸を整えるのも辛く、体力も限界に近付いていた。
「ハァ、本当に……ハァ、強いな」
スレイジは重い刀を扱っているのと能力を使っているのとが重なって、地面に刺した刀に手をかけながら、片膝を地面につけてしゃがんでいる。ーーさらに、キラーの動きについて行くのが大変で集中力も切れてきたのだ。
「……ハァ、そっち……ハァ、もな」
キラーもキラーで、2つの鎌を使っているのとスレイジの素早い攻撃を避けるのに疲れて、スレイジ同様、地面に片膝をつけてしゃがんでいる。ーーそれに、スレイジの刀は重たいため、受け止めるのが大変なのだ。
(お互い、もうそろそろ限界ってところだな)
スレイジはそう考えると、疲れきった体を最後の力を振り絞って、立ち上がらせた。