第31章 再会と敵
バチバチ、バチッ!
ガキーン!
カキーン!
バチッ、バチバチ!
ガキーン!!
刀と鎌のぶつかる音、そして、雷の音がさっきよりも大きく街中に響きわたった。
スレイジとキラーはお互いにたくさんの切り傷を与えていたが、致命傷となるような大きな傷は与えられていなかった。
「ハァ、さすが……噂に聞くだけはあるな」
「お前もな……ハァ、ハァ」
そんな会話をしながら、スレイジは考えていた。
(能力を使っても何も変わらない。それだけ、こいつが強いってことかよ……)
そして、キラーも息を整えながら、スレイジの隙を伺っていた。
(次、こいつが能力を使って来たら……持ちこたえることができるかわからない。どうするべきか…)
スレイジとキラーは無言まま、お互いを睨んでいた。
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