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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第16章 船の思い出


 10歳の誕生日を迎える数ヶ月前、ミーウは寝る前にシェルミーのお部屋に呼ばれた。少しだけ眠たい目を擦って、ミーウは扉を3回ノックした。
「はい、どうぞ」
 大きい扉を開けると、シェルミーが部屋にあるロッキングチェアに座っていた。大きな窓から覗く月に照らされている。
「ミーウ」
「おばあ様」
 ミーウはシェルミーの元へとてとてと歩み寄る。
 シェルミーは近くまで来たミーウを抱いて、自分の膝の上に乗せた。
「どうしたんですか? おばあ様」
「こんな遅い時間に呼び出してしまって、ごめんなさいね。ミーウ」
 ミーウはシェルミーの顔を見上げて目を合わせる。
「最近はどう? 修行は進んでる?」
「はい!」
 ミーウは目を細めて笑った。
「この前、クザンに教えてもらって自分の周りを氷の地面にすることができるようになりました!」
 目をキラキラと輝かせてミーウは嬉しそうに話をする。
 シェルミーもその様子を微笑みながら聞いている。
「そう、順調に進んでいるようね」
 満足そうに頷いて、シェルミーはミーウの頭を撫でた。
「ねえ、ミーウ。1週間後に北の海(ノースブルー)へ旅行に行こうと考えているんだけど、ミーウも一緒に行く?」
「北の海?」
 ミーウは首を傾げた。
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