• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第15章 船大工を探せ


 スレイジは食パンを口に運んだ。
「おれもこれ食べ終わったら、ミーウと船大工を探しに行くか……」
「スレイジも一緒に探してくれるの?」
「当たり前だろ?」
 口に入った食パンを飲み込んで、スレイジは口を開いた。
「船長の願いを叶えるのが船員の役目だ」
「……そうね」
 アユナはにこりと微笑んだ。

「……お前ら、まだ諦めてなかったのか?」

 アユナとスレイジはいきなり聞こえた声にびっくりして、アユナは手のひらに水の塊を出現させ、スレイジは刀に手をかけた。
「ああ、驚かせてすまなかった。おれだ」
 そこにいたのは昨日、船を見に来たクユンだった。
「なんだ、お前か。何の用だ?」
「なんだってなんだ……。まあ、いい。昨日のお嬢ちゃんはどこ行ったんだ?」
 クユンはキョロキョロと辺りを見ている。
「ミーウのことか? ミーウなら、街に行って船大工を探しに行ったが……」
「あー……そうか……」
 クユンは顎に手を当てて少し考えた。
「まあ、ここで待ってたら戻って来るだろ」
 クユンはスレイジの隣の椅子へと腰を下ろした。
「しばらくの間、お邪魔してもいいか?」
「……聞く前にそのつもりなんだろ……」
 スレイジは机に肘をついた。いつの間にか、食パンがあった皿は空になっていた。
/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp