第14章 君の温もり
その後、3人と1匹は夕食を食べて、各自自由な時間を船の上で過ごしていた。
「ふー」
アユナは息を吐いた。ーーアユナはいつも3人と1匹分の食べ終わった食器を洗ってからお風呂に入るので、必然的に1番最後にお風呂に入っている。
(今日も何にもなくてよかった~)
ーーアユナはいつも無理をするミーウを思い出して笑った。
(あまり無茶をしてほしくないんだけどね)
アユナは細くて長い足を人が2人分余裕で入れる湯船の中で伸ばした。
「あー、気持ちいい!」
ーーアユナはお風呂や温泉が大好きで、気付けば2時間くらい入っている時もあった。
アユナはしばらくお湯に浸かっていた。
「……もうそろそろ出ようかな?」
湯船の縁に腕を重ねて置き、その上に顎を乗せながらアユナは呟いた。そして、立ち上がって湯船から出た。お風呂の栓を抜き、風呂場を後にした。
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