第14章 君の温もり
スレイジがそんなことをしていると、アユナとミシュラが慌てた様子でスレイジのところに来た。
「スレイジ! さっきのミーウの悲鳴はどうしたんだ!?」
スレイジはアユナとミシュラが来たことにギリギリまで気付かなかったため、近くにいた時はかなり驚いていた。
「アユナ! ミシュラ!」
「どうしたの? スレイジ、顔真っ赤よ?」
アユナはしゃがんで、スレイジと目を合わせた。
「……」
スレイジは黙って俯いた。
「おい、ミーウ! 何があった?」
ミシュラは扉の向こうにいるであろうミーウに声をかけた。
「……大丈夫。スレイジを連れて、食堂に行ってて……」
「わかった。ミーウは?」
「……わたしはお風呂に入ってから行く」
「わかった」
その後、お風呂場の扉の開く音がした。ミーウがお風呂に入ったらしい。
「さて……」
ミシュラはため息をついてから、スレイジを見た。
「何があったか話して貰おうか、スレイジ」
ミシュラはスレイジを睨んだ。
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