第14章 君の温もり
ミーウは1回自室に戻り、寝間着と下着を持ってお風呂場に向かった。ーーミーウたちは体を洗うタオルとバスタオルは脱衣所にアユナが用意してくれているため、自分たちの服だけを持ってお風呂に向かう。
ミーウはお風呂場の前に着き、中に入った。
「ん? わたしが最初かな?」
ミーウはキレイに掃除がされている脱衣室を見て言った。
「ま、いっか」
ミーウはタオル類が仕舞われている棚からタオルを取り出し、お風呂の用意を置くための専用の台に荷物を置き、着ていたTシャツを脱いだ。それを台に置き、次に体に巻いているさらしを取っていく。ーーミーウがさらしを巻いている理由は、刀を使う時に胸が邪魔だからだ。
「あーあ、めんどくさ」
ーこんなのなくなればいいのに。
そう言いながら、履いていた短パンを脱ぎ、パンツも脱いだ。
「よし、入ろ。あ……」
ミーウはお風呂に入ろうとしたが、左腕の包帯を見て動きを止めた。
「忘れてた」
ミーウは悲しそうに笑いながら、左腕の包帯を取り始めた。
「こんなのなくなっちゃえばいいのに……」
ミーウは包帯を取り終わって、自分の左腕を見た。
ーこんなのがあるから、わたしは自由に生きることができない。