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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第10章 あなたのためなら


「ただの小せェ女のガキが……こんな大きな男のおれらに逆らって敵うわけねェだろ」
「そうだそうだ。そこでお友達が能力者になるところをしっかりと見るんだな」
 男はそう言うと、キッドの口の中に悪魔の実を入れた。
「うっ!」
「ほら、食いやがれ!」
ガブッ
 部下たちの手によって、キッドは無理矢理悪魔の実を食べてしまった。
「!?」
(キッド!)
 ミーウは心の中で叫んだ。
「う、マズい……」
 悪魔の実を一口食べて、キッドは一言呟いた。
 周りの男たちはキッドがどんな変化を見せるか、ニヤニヤしながら見ていた。
カタッ
「?」
「……何だ?」
 キッドが悪魔の実を食べてから少しして、小さな物音がした。
カタカタッ
「?」
「おい、誰か何か動かしているやつ……いるか?」
「いや、誰も何も動かしてねェし、動いてねェぞ?」
 部下たちが聞いた物音はだんだん大きくなっていく。
「……」
(まさか……)
「キッド?」
 いつの間にか塞がれていた口が解放されていたミーウは後ろに座っているキッドを呼んだ。
「……」
「キッド?」
 キッドはただ俯いて黙っていたが、ゆっくりと口を開いた。
「……ミーウ」
 キッドはミーウを見た。
「おれ……体がおかしいんだ」
「……おかしい?」
 ーもしかして、自然系の悪魔の実だったのか?
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