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【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第9章 海賊王の誓い


「そんなの決まってるじゃない!」
 ミーウは真剣な顔をして言った。
「昔あった出来事を知ることによって、学ぶこともたくさんあるの! それってとっても大切じゃない?」
「……そうか?」
 ミーウは頷いた。
「……キッドは知らないと思うけど、世界中の海では戦争をしている島もあるの」
「……戦争?」
 キラーは眉毛をピクリと動かした。
「ええ」
 ミーウはキッドに向けていた紅い目をキラーに向けた。
「……キッドとキラーは知らない? 戦争ってどんなものか」
 キッドとキラーは顔を見合わせた。
「知らねェ」
「おれもだ」
 キッドとキラーは本気で知らない様子だった。
「そう……」
 ミーウはキッドを見た。
「キッド」
 紅い瞳で見ながら、ミーウはキッドの名を呼んだ。
「……キッドが海賊王になった時に……ううん、なる前に、戦争ということを知る必要があると思うの。だから……」
 ミーウは目を伏せた。
「今からキッドに伝えることを絶対に忘れないでね」
 ミーウは目をゆっくり開けた。そして……少し悲しそうな顔をして、ミーウは言った。ーー彼に戦争ということを知って欲しい……。それをわたしが教える。ーー彼が海賊王になった時に……この世界の全てを知ることになる。その時に傷付いて欲しくないから。
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