第8章 幸せのかたち
その後、浜辺から離れてスレイジに島を案内してもらった。
島は7割くらいが森でできており、島の人々はその木を少しずつ切って家や家具などの材料にしているとスレイジは話した。また、島には買い物のための施設が市場しかなく、人々はその場所でしか生活用品を買うことができないのだ。
「これで島のだいたいの場所は案内したが、質問とかわからないこととかはねェか?」
島の中心部にある広場に戻ってから、スレイジはミーウたちを振り向いた。
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
そう言って、ミーウは笑った。
「お、おう」
(何か……)
ー何かおれ、やっぱり変だな。ミーウと出会ってから……ずっと……。
スレイジは1度咳払いをしてから、ミーウたちを見た。
「それじゃァ、最後におれとおじいの家に案内する。ついて来い」
スレイジはそう言うと、ミーウたちの前を歩いて行き、ミーウたちはスレイジの後について行った。
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