第8章 幸せのかたち
ミーウは遠くを見るように目を細めた。
「この島は……」
ーもしかしたら、世界中の人々が憧れる、とても平和で穏やかな時が流れる島なのかもしれない……。
「……」
スレイジはミーウの横顔を見つめた。
(……何で……)
ー海賊なのにそんなに穏やかな顔をして島のみんなのことを見れるんだ……?
スレイジは空を見上げた。
ー海賊はみんな残忍だ。そう思っていた。だけど……それは間違ってるのか……?
「スレイジ?」
スレイジは1人で考えを巡らせていたが、ミーウに呼ばれて我に返った。
「お店に行かないの?」
「あ、あァ、今行く」
スレイジはミーウたちをお店に案内した。
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