第2章 幼き日の約束
「あの2人を見て、寂しそうな顔をしていたが……」
「あ、えーと、違うの」
アユナは顔を俯かせた。
「その、わたしもキラーから見たら、子どもの部類に入るのかな~って思っただけで……」
そこまで言ってから、アユナはハッとして顔を赤くした。
「……」
黙りながらアユナは自分の言動に対して、とても焦りを感じていた。
(わたしのバカ! そんなの当たり前じゃない……何歳離れていると思ってるの……)
ーー呆れられたかもしれない……。
そう思うとアユナはびくびくしてしまい、顔を上げることができなくなってしまった。
「アユナ」
「な、何?」
アユナは上目遣いにキラーを見た。
ーーそんな小さなことを気にするなんて、キラーは自分のことを嫌いになっただろうか……もう、一緒にいてくれないのだろうか。もし、そんなことになってしまったら……。
(どうしよう?)
そんな考えがアユナの頭の中をずっとぐるぐる回っていた。しかし、キラーはそんなアユナに髪の毛の奥で優しく微笑んだ。
「そんなこと、思っているわけないだろう?」
そう言ってキラーはアユナの頭に自分の手を置いて、そっと優しく撫でた。