• テキストサイズ

【ONE PIECE】罪を抱く紅い目をした白き竜

第2章 幼き日の約束


「あの2人を見て、寂しそうな顔をしていたが……」

「あ、えーと、違うの」

 アユナは顔を俯かせた。

「その、わたしもキラーから見たら、子どもの部類に入るのかな~って思っただけで……」

 そこまで言ってから、アユナはハッとして顔を赤くした。

「……」

 黙りながらアユナは自分の言動に対して、とても焦りを感じていた。

(わたしのバカ! そんなの当たり前じゃない……何歳離れていると思ってるの……)

 ーー呆れられたかもしれない……。
 そう思うとアユナはびくびくしてしまい、顔を上げることができなくなってしまった。

「アユナ」

「な、何?」

 アユナは上目遣いにキラーを見た。
 ーーそんな小さなことを気にするなんて、キラーは自分のことを嫌いになっただろうか……もう、一緒にいてくれないのだろうか。もし、そんなことになってしまったら……。

(どうしよう?)

 そんな考えがアユナの頭の中をずっとぐるぐる回っていた。しかし、キラーはそんなアユナに髪の毛の奥で優しく微笑んだ。


「そんなこと、思っているわけないだろう?」

 
 そう言ってキラーはアユナの頭に自分の手を置いて、そっと優しく撫でた。
 
/ 671ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp