第7章 初めての島
スレイジはミーウの氷刀から自分の刀を離して、また切りにかかる。ミーウが受ける。
ガキィン!
氷と金属のぶつかる音がした。
2人は刀と刀の間から相手の目を見て、スゴい剣幕で相手を睨んでいた。
「攻撃しねェのか?」
スレイジは少し余裕そうに笑った。
「随分、余裕そうね。わたしが女だから?」
ミーウは後ろに跳んで、その勢いで地を蹴り、刀を翻した。
(来る……!)
スレイジは受ける準備をする 。
ミーウは刀を振りながら、それを見て笑った。
(そんな構えでわたしに勝てると思うなんて……)
ミーウはスゴい剣幕でスレイジを睨んだ。
「なめんな!」
ガキイン!
ミーウの一振りがスレイジの手から刀を引き剥がした。スレイジの刀は宙を回転しながら、地面に突き刺さった。そのまま、ミーウは氷刀をスレイジに向けて少し意地悪そうに笑った。ーーミーウはスレイジから刀を引き剥がせる刃の部分を瞬時に見つけて、そこを狙って氷刀を振ったのだ。
「わたしの勝ちね」
ミーウの手から氷刀が煙のように消えた。
スレイジはミーウを見て、唇を噛んだ。
(負けた……)
ー女に。それも海賊の……。
ミーウは目を細めた。
「悔しいんでしょ? 女に負けたから」
「……」
スレイジは黙ったまま、ミーウを見つめた。