第7章 初めての島
「なんでだろう?」
「あ……」
アユナはいきなり声を出すと、顔を青ざめて言った。
「海軍がわたしたちのことを新聞に載せたんじゃない?」
「そんな!」
ミーウは叫びに近い声を出した。
「いくらメアリー様とクザンの願いだとしても、センゴクのおじいさんが許さなかったんじゃ……」
「そんなの……」
(そんなの酷い)
ーいくら自分たちが勝手に海に出たからと言っても、そんなことをするなんてあんまりだ……。
ミシュラはすっかり青ざめた顔をしてしまった2人を見た。
「とにかく今はさっきの奴を追った方がいい」
2人はミシュラを見た。
「よく考えてみろ。センゴクはそんなことをするような人間じゃない。サカズキならまだしもだ」
2人はじっとミシュラを見つめた。
「今まで、センゴクがしてきたことでそんな無慈悲なことをしたことがあるか?」
2人は首を横に振った。
「そうだろ? さっきの説はあくまでアユナの予想だろ?」
2人は頷いた。
「さっきの奴に聞いて、答えた言葉が真実だ。そうだろ?」
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