第2章 2.告白
「お邪魔しまーす」
誰もいない影山の家に二人で入る。
初めて入る好きな人の家に潔子は緊張する。
好きな人を家に初めて連れてくる影山も緊張していた。
だが、暇さえあればバレーか飯の事しか頭にない影山は、わくわくした表情で潔子に目で訴えかける。
潔子はクスっと笑う。
「飛雄くんって昔から食べるの好きだよね〜」
「潔子のメシはうまいからな」
「ありがと。じゃあキッチン借りるね。」
潔子は、ゆで卵を茹で、パンにバターを塗り、きゅうりをカットし、手際よくどんどん進めていく。
影山は口を尖らせて潔子の背後からそわそわしながら見ている。
「飛雄くん、ゆで卵これで潰してくれる?」
「わかった」
セッター魂のTシャツを着た影山が、ゆで卵をマッシャーで潰していく。
その目は真剣そのものだ。
影山が潰したゆで卵に調味料を加え、二人でパンに具材を挟む。
「できたー!」
「っ!うまそう!」
二人で食卓を囲む。