第2章 2.告白
今日は待ちに待った、飛雄くんの家でサンドイッチを作る日!
私達はメールで約束をして、日曜日の10時に飛雄くんの家に行くことになった。
学校で会うと周りからどう見られてるのか気になって話せないから、飛雄くんとメールをすると話せなくても小学生の頃みたいにまた繋がってる気がして嬉しかった。
パン、たまご、きゅうりを買って飛雄くんの家に行く。
飛雄くんはスポーツマンだから、タンパク質は欠かせない。
学区は違うけど、飛雄くんの家は秋山小の近くだからわかりやすい。
もうすぐ着くよってメールをしたら、飛雄くんが家の前に出ていてくれた。
「飛雄くーん!」
手をぶんぶん振って走りながら近づいてくる潔子に影山の心臓がキュンと鳴った。
今キュンって鳴ったのか俺の心臓は?!
右手で心臓を抑えて悶える。
「走ったら危ねえだろ」
「えへへー」
まただ。
このくしゃっとした笑顔に弱いのを自分で自覚している。
クソッ!抱きしめてえ!
いや盛ってんなよ俺!