第1章 1.再会
「私ぐんぐんヨーグルにしようかな!飛雄くんは?」
「俺も…ぐんぐんヨーグル」
自販機に120円を入れる潔子を見るだけで心臓が躍る影山。
二人ともドキドキしながらも、普段通りに振る舞おうとした。
「ね…一緒に飲もうよ!かんぱ〜い!」
「か、かんぱい?」
二人で紙パックを合わせるその時、指が軽く触れる。
潔子は普段通りに!と自分に言い聞かせつつも赤面した。
影山も顔を背けて赤面した。
ただ指がちょっと触れただけじゃねーか!
クソ!耳が熱い!
「飛雄くん、アド交換しようよ」
「あぁ」
ぐんぐんヨーグルを飲みながら連絡先交換をする。
普段通り…普段通り…
普段通りって、どうすればいいんだよ!
3年ぶりに話すことって何だ?
昔のこと………
あ。