第1章 1.再会
!!!
自販機に飛雄くんらしき人物がいて、自販機と睨めっこしている。
思わず柱に隠れてしまった…!
他に誰もいないので、じっと見つめていると…
やっぱりそうだ!
身長がかなり伸びてるけど3年前のままの飛雄くんだ!
「飛雄くん?」
「あ?」
振り返ると、いつも無表情な影山は目を見開いた。
「潔子…?」
オイ嘘だろ
小学校で惚れた女とここで再会すんのかよ
「久しぶり…だね」
「あぁ…」
俺のボゲェ!もっと何か喋れ!
この俺が緊張なんてしてんのかよ?!
「あ…えっと、何買ってたの?」
「まだ買ってねぇ…ぐんぐん牛乳とぐんぐんヨーグルで迷ってた」
潔子がクスクスと笑う。
「っ…!なんか可笑しいかよ!」
「それであんなに怖い顔してたの?」
「元々こんな顔だ!」
「知ってる」
うわ…
久しぶりに見る潔子の笑顔
俺の見たかった顔
もう二度と会えねぇと思ってた顔
今でも潔子が好きだ