第2章 2.告白
目付きが悪く、良くも悪くも思った事を口にしてしまう影山は、顔面が良くても避けられてしまう事がしばしばあった。
しかもかなりのバレー馬鹿で、基本的にバレー以外は興味がないので孤立しがちだった。
高校では日向やバレー部のチームメイトと出会い、他人に心を開きつつある影山だが、中三の試合でのトラウマからまた他人に拒否されるのを恐れていた。
だが潔子は違う。
中学が別々な為あんな過去があった事は知らないのもあるが、昔と変わらず接してくれる。
「つ…付き合…う…?」
「俺で良ければ…付き合って…ください」
「飛雄くんじゃないとやだよ」
二人で笑い合う
こんなに笑えたのはいつぶりだろうか
思えば影山はずっと寂しかった。
大好きでバレーの師匠であった祖父が亡くなったこと
中学時代のチームメイトに拒絶されたこと
小さい頃から一緒にバレーをしていた姉が就職して家を出てしまったこと
小学校で唯一心を開いていた女子と中学で離れ離れになったこと
心の穴が今、塞がる