第4章 【五条悟】嫌よ嫌よも。【R18】
昨日見かけた男のことをは"彼"と呼んだ。
がそう呼ぶ人間のことを俺は知らない。
仲のいい七海や灰原でさえ"あの人"呼びなのに。
七海たち以上に仲のいい友人なのかもしれない。
同級生だからそうさせているのか。
だったら七海たちだって同い年なのに、なんであいつだけ―――。
五条の知らないの昔の姿を知る人物。
胸の奥にじわりと黒く渦巻くものが広がった。
痛みはない。
だけど、心地いいものでもない
―――なんだよ、これ。
その不愉快な感覚を振り切るように、五条は腰をさらに速めた。
奥を抉り、首を絞める力も強くなる。
激しい水音。
激しい肉と肉のぶつかり合い。
息のできないは、ビクビクと痙攣し始める。
痛みと快楽、そして苦しさ。
全ての感覚を身体に与えられ仰け反りながら、それらに耐える。
漸く首から手を放し解放してやれば、むせ返るように咳を繰り返す。
息苦しさから解放されたためか、今までキツく締まっていた膣奥が緩み、五条はの臀部を思い切り掌で叩いた。
「うあッ……!!」
「なに、首絞められて喜んでんの?変態で淫乱でドМとか終わってんじゃん」
ケラケラと笑って五条は再びの首に手を掛けた。
まだ息も整わず咳込んでいるは、吐き出そうとした酸素を飲み込む、バタバタと暴れた。
これ以上は本当に窒息死してしまう。
いや、それでもいいのかもしれない。
こんな辱めを受けて、自分が惨めになるくらいなら、ここで死んだ方が。