• テキストサイズ

【雑多】いつかどこかで【短編集】

第20章 【ヒロアカ】Who killed Cock Robin【2】







A組に戻り、すでに教室にいたホークスたちに事のあらましを全て話した。
相澤が消えたという事実に緑谷や爆豪、轟までもが目を見開き焦りの色を表した。
ホークスも頼れる人物がいなくなったことに焦りを感じないわけではなかったが、冷静でいられたのは自分しかこの子達が頼れる術がないと言う責任と重圧があったからだった。

「切島くんたちの話で見えてきたことがある」
「見えてきたこと?やべえ、俺なんにもわかんねえんだけど」

ホークスは言った。
どういう目的でなんのために自分たちが閉じ込められたのかは未だに不明だが、人がいなくなる時あることが起こると言った。

「あの音楽か」
「そう。上鳴くんがいなくなった時も、あの音が鳴っていた。そしてイレイザーさんがいなくなった時もそうだったんだよね」
「はい。音楽が流れた瞬間、まるで何かに阻まれるように体育館から追い出されました」
「つまり、あの音楽が鳴った瞬間、誰かが姿を消すって言う事だ」

姿を消した彼らが今どこにいるのかわからないが同じ空間にいるとは思えない。
ここから出るには何か他に手がかりがあるはすだ、ホークスは言った。

「手掛かりつってもな……」

切島が困ったように頭を掻いた。

「俺たちに共通点あるか?」

轟が全員を見渡す。

「雄英高校出身……?」
「いや、ホークスは雄英高校には通ってないから違うと思う」
「俺の経歴駄々洩れじゃん」

心操の言葉に緑谷が首を振った。

「ヒーロー云々は関係ねえだろうな。だったら、俺らじゃなく他のプロヒーローがターゲットになるはずだ」
「だとしたら、なんだろう……」

爆豪の言う通りヒーローとは関係がないことはなんとなくわかっていた。
手掛かりになるような共通点、と思うとしっくりくる答えは出ない。



/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp