第24章 【呪術廻戦】DOOR【エピローグ】
「その通りだよ、悟」
「よかったね、真希。覚醒できて」
お互いがお互いを名前で呼ぶあう。
その光景に3人は驚きを隠せない。
なぜ、彼らはお互いの名前を知っているのか。
自己紹介など一度もしなかった。
それどころか彼らは自分の名前すらわかっていないのに。
そんな彼らをよそに、真希は笑みを浮かべた。
「何驚いてんだよ、野薔薇」
「悠仁、野薔薇と真希は僕の生徒。傑、君は僕の親友だ」
「私達は同じ高校の先輩と後輩だぞ。私が先輩でオマエらが後輩なんだ」
二人の言葉に。
3人は大きく目を見開いた。
「先生、覚醒が始まりました」
青い髪の毛をした女性が家入硝子にそう告げた。
硝子は女性に時間を計るように指示をし、こちらを振り返る。
「どうやら彼らはまた目覚めてしまったようだ。また彼らの苦しみが始まる」
そう言うと硝子は新聞紙を渡してきた。
それは4年前の新聞記事。
そこには、こう書かれていた。
2018年10月31日。
渋谷で起きたテロにより大規模な被害が事細かに書かれている。
「彼らが私の元へやってきてもう4年になる」
4年前、彼らは渋谷にいた。
テロの主犯である夏油傑を止めるために、五条悟、虎杖悠仁、釘崎野薔薇、禪院真希、他にもたくさんの人がその渦中の中にいた。
大規模なテロに巻き込まれながらも、逃げようと試みる。
だが……。