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【雑多】be there【短編集】

第23章 【呪術廻戦】DOOR【5】







場所は銀行内。
そこには、右手に拳銃を持ちサングラスをかけた女性が笑みを浮かべながら覚える客や銀行員たちを一人ずつゆっくりと見ている。

「動くんじゃねえ。抵抗したら女だろうが子供だろうが容赦なく撃つよ。全員手を挙げろ。静かにしろ!!」

女のその言葉にゆっくりと手を挙げる従業員と客。
サングラスの奥の瞳がゆっくりと細められる。
そしてもう片方の手に持っていた大きめの黒いバックを目の前の従業員に渡した。

「このバックに金を入れろ。ありったけな」

女の気がそちらへ向けられているのをいいことに、客の一人が警察へ連絡しようとポケットの中に手を入れた。
が、女はそれに気が付き銃口を向ける。

「動くんじゃねえ!!手は頭の上に挙げろ!!てめぇ、今警察に電話しようとしたな。次妙な真似をしてみろ。容赦なく撃つぞ」

脅えた表情で女を見つめる客は小さく何度もうなずいた。
客を睨みながらも、女は横目にバックを渡し従業員を見る。
バックを抱えたまま動こうとしない従業員に舌打ちをした。

「何やってんだ!!早く金を入れろ!!」

その時、銀行内に非常ベルが鳴り響いた。
従業員の一人が隙を見て、非常ベルのボタンを押したようだった。




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