第22章 【呪術廻戦】DOOR【4】
そう言った醜いいい争いが繰り広げている中。
土器色が手を挙げた。
「俺じゃないかな?」
「なぜそう思う、土器色」
「いや、もう土器色ってのがおかしいだろ。普通に考えて」
「普通?普通とはなんだ」
ブルーが土器色に詰め寄る。
いきなり詰め寄られたことと哲学的な質問をされたことで土器色は若干戸惑いの色を見せていた。
冷たくなる空気に耐えられないのか、夏油はそのやり取りを俯きながら聞いている。
「そんなに自分を責めなくていいよ、土器色」
「レッドの言う通りだ。ヒーローが5人でなければいけないなんて一体誰が決めた」
柔らかい笑顔を向けるレッドと誇らしげな表情をするイエローの言葉に、ブルーやグリーン、ピンクは大きく頷いた。
「よし!!6人のニューヒーローが生まれたことを祝して今から焼肉にでも行こう!!俺の奢りだ!!」
土器色の提案にみんな飛び跳ねる。
そして肩を組んで歩き出した。
少しずつ遠くなる6人の姿を見送る夏油は、自分が何を見せられていたのかを一生懸命に考えていた。