第22章 【呪術廻戦】DOOR【4】
「ちょっと待ってくれないか」
青い服を着た加茂が手を挙げた。
「何かがおかしいぞ」
その言葉に、彼らは顔を見合わせる。
「……確かにおかしい」
と、幸吉が言った。
「何がおかしいのか話してくれるかな、ブルー」
「レッド、俺達は5人戦隊のはずだ。なのに、ここには……6人いる」
戦慄が彼らに降り注いだ。
驚きのあまり尻餅をつくイエロー、恐怖で体が震えるピンク、目を大きく見開き口を抑えるレッドに、グリーンもブルーも静かに頷いた。
「「この中に仲間外れがいる……」」
「うそ、だろ……」
小さく土器色がそう、零した。
「オマエじゃないかな」
冷静なツッコミを入れる夏油だったが、彼らの耳には届いていない。
そしてそこから醜い仲間外れを誰だ捜しが始まった。
レッドが必ずしもリーダーとは限らないからレッドが怪しい。
紅一点であるピンクが怪しい女一人だけだから。
そうやって男女差別をするイエローが怪しい。
カレー色ってだけで怪しいもんな。
一人だけ眼鏡かけてるグリーンが怪しいだろ。
明治時代みたいな服装しているブルーも怪しいだろう。