第22章 【呪術廻戦】DOOR【4】
【夏油傑/BOUNDARY】
数年前、男は立ち続けることを諦めて苦しみの鎖から解き放たれた。
心地よい痛みが男の心中の痛みを和らげてくれた。
目の前には白い煙がたちこめ、気付くと男は階段を上っていた。
どこまでも続く階段をどこまでも上っていった。
不思議と疲れはなく、そして男はこの行動を理解していた。
そのうち階段にも終わりが見えだし、男の前に扉が現れた。
そう――――――その時。
「ちょーーーっとまったああああああああああああ!!!!」
男―――夏油傑の前に6人の男女が現れた。
それぞれ赤や黄色ピンクなどの服に身を包み、それぞれポーズをとっている。
「カラー戦隊レッド!!」
「カラー戦隊ブルー!!」
「カラー戦隊イエロー!!」
「カラー戦隊グリーン!!」
「カラー戦隊ピンク!!」
「土器色(かわらけいろ)!!」
それぞれがそれぞれの色を紹介し、そして再び決めポーズをとる。
「環境活動戦隊!!」
「「「「「エコレンジャー!!」」」」」
「なんなんだい、君達は」
明らかにおかしい色が一人含まれているが、彼らはそれを気にする事なく、夏油に指を差す。