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【雑多】いつかどこかで【短編集】

第14章 【五条&七海】死んだ方がマシだった【R18】







「あまり面白いショーは見せられませんよ。私はハードなプレイは好きじゃありませんから」
「好きにやればいいじゃん」

笑いながら五条が立ち上がる。
ついでに七海に投げてよこしたのは、中身が半分入ったローションボトル。
そのまま向かいのソファーに腰掛けた。
床にへたり込むの腕を取り、ソファに押し倒した。

「な、七海さんすみません……。私、私が……」

少し、七海は驚いた。
先程から顔色が良くないのは、てっきり自分を相手にしなければならなくなったせいだと思っていたが、どうやら違ったらしい。
彼女はこの状況で自責の念にかられているのだ、七海を巻き込んでしまった事で―――。

「気にしなくてもいいですよ」

優しく微笑んでやって、七海はの頭を優しく撫でる。
ああ、多分自分は割と好きなのかもしれない。
この潔すぎる女性を。
五条をチラリと見遣る。
相変わらずの人を喰ったような半笑いのまま、テーブルに足をかけこちらを見下ろしていた。
完全に高みの見物を決め込むつもりらしい。
視線をに戻すと、まだ幼さの残る顔を歪めきつく目を閉じている。

この反応は当たり前だ。
―――私なら耐えられないな。

ソファーの横に膝を突き、の首に貼られている絆創膏やガーゼを全て剥がした。
剥がすたびに小さく震える身体を七海は優しく手を滑らせる。
そして全て剥がし終わり、五条の付けた後が色濃く残るそこに、優しく口付けた。
の体が今度はびくりと大きく跳ねる。



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