第14章 【五条&七海】死んだ方がマシだった【R18】
「七海、お前がやって」
「結構です。五条さんがすればいいじゃないですか、SM」
「あんな面倒なことするかよ。……いいからやれ」
半分以上脅しを含んだその言葉に、七海は眉間に皺を寄せ深く溜め息を吐く。
五条と七海の顔を交互に見遣る、のその不安げな表情が哀れすぎだ。
「……多分勃ちませんよ」
「そんなもんフェラでもなんでもさせればいいじゃん。ほら、お前の今日のご主人様だよ」
の髪の毛を引っ張り無理やり顔を上げさせる。
痛みに顔を歪め、最早反論する術がない。
七海などは多少の反論は出来ても、五条が折れないのでは最終的には従うしかないのだ。
ここでの全権は五条にある。
に目線を移す。
掴まれていた髪の毛を離された彼女は、いろんな感情が渦巻きながらもそれに堪えてはいるが今にも泣き出しそうだ。
恐らく理解しているのであろう。
自分の身に降りかかる結末を。
襟元に指をかけ、ネクタイをシュルリと外し。
Yシャツのボタンに指をかけた。
「五条さん、SMは確定事項ですか?」
「んー、いや別に?今は七海のペットだから、好きに可愛がっていいよ」
何なら好きなだけ暴行したっていいし?
五条の愉快げな表情、口調。
それとは裏腹に褪めきったその瞳に、体が底冷えするのを感じずにはいられない。
ジャケットを脱ぎ、七海は片手でYシャツのボタンを外す。