第14章 【五条&七海】死んだ方がマシだった【R18】
じろじろとを見ていた五条は、ある部分に目が行きそこに視線を集めた。
白いブラウスから覗く首筋に、昨日の夜五条がつけた赤い痕が隠される事なく浮いている。
「……あのさ、そのまま仕事行ったの?」
「え?何がですか?」
五条の隣に座っていたは、呼ばれたことで背筋を伸ばし、弾ぜるように振り返る。
一挙手一投足に、実際には怯えているのが見て取れるのに、それでも気丈に振る舞うその態度が。
ドクン───。
真っ直ぐな、汚れなど知らないような目に見つめられ、疼く。
そうだ、昨夜───いや、今朝までこの女は、自分に組敷かれ鳴いていた女なのだ、と。
「お前が気にしないなら問題無いね」
予告も無しにの上体をシートに倒し、テーパードパンツのホックを外しそのまま下着ごと一気にずり下げた。
目を丸くしたのは、と勿論もう一人。
「「五条さん⁉」」
と七海の声が見事に被る。
お構いなしにをもみくちゃにしながら全裸にした五条は言った。
「七海ぃ、何してんの。車出して」
言い方は柔らかいが、きつい横睨みに七海が渋々前を向きギアをドライブに入れた。