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【雑多】いつかどこかで【短編集】

第13章 【ヒロアカ】Who killed Cock Robin【0】






相澤に連れてこられたのは1年A組の教室だった。
静かに扉を開けると、二つの黒い影が微かに動いた。
黒い影の正体が心操とホークスだとわかったのは、教室の窓から漏れる月明りのおかげだった。

「イレイザー、良かった。無事で」

ホッと胸を撫でおろすホークスは、相澤の後ろにいる3人の姿を見て驚いた表情をしたあと、険しい顔つきへと変えた。

「何か変わったことは?」
「妙な音楽以外何もありませんよ。それより、君達も巻き込まれたんだね」
「はい、廃屋で雨宿りしていたら……」

緑谷の言葉にホークスは顎に手を当てた。

「せめて時間が一緒だったら何かの手掛かりに繋がるかと思ったんだけど、場所も時間もバラバラとなると何もわからないな。ヴィランの目的もわからないし」
「やっぱりヴィランの仕業なんですか?」
「そう考える他ないだろう。ホラーな展開じゃあるまいし」

へらっと笑うホークスだったが、内心では不安と恐怖が混濁していた。
得体の知れない空間に閉じ込められ平常心でいられるほど、ホークスもまたできた人間ではなかった。




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