第3章 【爆豪勝己】盲目をつきやぶれ
最終的に、バーニンさんは溜息ひとつで許してくれた。
かくして私、デク、バクゴー、ショートの4人で外食という不思議な状況が出来上がった。
道中、彼らに何が食べたいのか尋ねようと思ったが、仲がいいのか悪いのか分からないこの子たちに聞いたところで即決するとは限らない。
かといって私が食べたいものとなると結構軽めのものになってしまい、育ち盛りの男子高校生には物足りないだろう。
結局、迷った挙句私は焼肉食べ放題へと足を向けた。
個室のあるテーブルへと通してもらい、席へと座る。
デクとショート、私とバクゴーと座り、なんでも好きな物を頼んでいいと言えば、各々好きな肉を頼み始めた。
肉を焼いている間、デクとバクゴーは言い合いをするし、マイペースなショートは淡々と肉を焼いて食ってるしで、少しだけカオスな空間となった。
かと思えば急に真面目な話をしだすし。
今日の連携はあまりうまくいかなかったねとか、俺の動きにてめえらが合わせろだとか、状況把握の速さは親父を見習わなといけないとか。
ぎゃあぎゃあ騒ぎながらもこうして話し合っている姿を見ると、微笑ましくて自然と笑みが零れる。