第11章 【五条悟】死んだ方がマシだった【R18】
へたり込んでいるの腕を掴みソファーに引き上げ、仰向けに下敷きにしたその上に覆い被さる。
性急な動作で部屋着を胸の上までたくしあげ、思わず漏れたのは感嘆の口笛。
豊満な胸。
昔鍛えていたからか程よくついた筋肉。
綺麗にくびれているウエスト、白い肌、女特有の柔らかい感触。
滑らかで、手に吸い付いてくる。
ああ、だめだ。
この肌を舐め回してみたい、吸い付いて痕を残したい、噛んで味わいたい。
元来残忍な質の五条が、本能を剥き出しにした獰猛な雄の顔になるまで、それはまさに一瞬。
何をされるか分からない恐怖と共に、はその顔を見たまま怯えた。
恐怖ばかりが身を埋め尽くす。
逃げ出したい。
今すぐこの男を蹴飛ばして、そこの入り口から飛び出したい。
しかしそれはしてはいけないことだとは思っている。
弟を解放してもらう代わりに、自分が望んで命を差し出したのだから。