第11章 【五条悟】死んだ方がマシだった【R18】
五条はゆっくりとソファから立ち上がった。
また殴られるのではないかと身構えたであったが、先ほどよりも彼女は自分の身の危険を感じることとなる。
五条の手には真っ黒な色をした拳銃が握られていた。
ああ、死ぬんだ。
そう覚悟したは大きく息を吸ってゆっくりと吐いた。
それでこの恐怖が収まるはずもないが。
恐怖に脅えるの瞳に五条は再びぞくりとした感覚を感じた。
冷たい黒い塊での頬をぺちぺちと叩く。
揺れるその瞳をもっと見たい五条は、銃口をの口元へと寄せた。
「咥えて、」
意図を理解できないだったが、ここで何か口答えでもすれば今すぐに死ぬと思い、五条の指示に素直に従った。
従順な犬かよ、コイツは。
笑っちゃうね。
僕は汚い大人だから、オマエをもっと汚したくなる。
真っ赤な舌がちろりと顔を出し、銃口を一舐めした。
一度舐めてしまえば、あとはもう転がるだけだ。
は何度か舌先で銃口を舐めると、大きく口を開けてそれを含んだ。
唾液を絡ませ、舌で転がし、時には音を立てて。
まるで男の一物を舐めているような。
その光景に無意識に五条は喉を鳴らしていた。