第11章 【五条悟】死んだ方がマシだった【R18】
「五条さん、いいんですか……?」
「構わないよ。最終的に金が回収出来れば一緒だからね」
先ほどの荒い口調から少しだけ穏やかに戻った。
金髪の男はその言葉を聞いて、軽く息を吐いたのだった。
「姉ちゃん、ごめんっ、ごめんなさい……っ」
「……もう二度とお母さんとお父さんを心配させないこと。学校にもちゃんと行くこと、いいね?姉ちゃんと約束できる?」
「うんっ……!!」
の言葉を聞き、弟が抱きつき号泣する。
その頭を軽く撫でてやりながら、小さくため息を吐いた。
きっともう、今までの生活には戻れない。
「行くよ。弟は家まで送らせるから。……、君は一回事務所に連れていくから」
「……はい」
今更になって体が震えてくる。
でも、自分が決めたことだ。
ぎゅっと掌を握って、は男の後ろについて歩いていった。
弟が名前を呼んだけど、振り返る事はしなかった。