第11章 【五条悟】死んだ方がマシだった【R18】
は静かに男の前の床に膝をついて頭を下げた。
「申し訳ありません!!私の愚弟がご迷惑をおかけしました……!!私が責任を取ります!だから弟の事は帰してやってください……!!」
床に頭を押し付けるように言い放ったに、一瞬場の空気が固まった。
「……は?責任……?ふざけんなよ。何が出来るんだよ、オマエみたいな芋くさい女に」
男がの頭にめがけ言い放つ。
男が言い終わると同時、がバッと顔を上げた。
その目は、怯えの色や不安の色もあったが、同時に挑むような真剣さを湛え、ひたすら真っすぐ相手を射抜いていた。
その目を見て、男の顔から笑みが消える。
「何でもします!体も売ります!!内臓でも何でも売ります!!覚悟は出来てます……!」
暫し、男との視線がぶつかり合う。
姉ちゃん……と弟が目を見開き名を呼んだ。
「クソアマが。後から冗談でしたって言ったって通用しねぇんだぞ?」
「はい」
視線を外さないまま、淡々と交わされる会話。
男が唇の端を歪め、笑った。
「弟はこのままかえしてやる。弟思いお姉ちゃんに感謝するんだな。……で、オマエ、名前と年は?」
「、24歳です。」
「……ふぅん。ボロボロになるまでその体で稼いでもらうからな。その後はバラしてどっかの国にでも売りさばく。なんでもするって言ったんだから守れよ」
商談は成立だと、男がひらひらと後ろに控えている男達に手を振る。
困惑したような呆れたような顔で、うち1人が声を発した。