第18章 【呪術廻戦】DOOR【2】
五条は言った。
一人1000円ずつだして、じゃんけんに勝った者はそれを握りしめ風俗に行く。
そして、そのプレイ内容を教える。
たったこれだけ。
「成程。負けても1000円でエッチしていることが聞けるわけだ」
と、頭の悪い発言をする虎杖に五条は指をぱちんと鳴らして笑った。
「どうよ、この作戦」
「「「乗った!!」」」
夏油、東堂、虎杖の三人は敬礼のポーズをして五条に従順した。
しかし、一人だけ。
たった一人だけ背を向ける男がいた。
伏黒である。
「どうした、伏黒。生々しい話が聞けるんだぞ」
「いや、それはあまりにもクズいでしょう。それに俺達未成年ですよ」
「でも興味はあるだろう」
「……いや、別に」
東堂の言葉に、伏黒は視線を反らした。
瞬間。
4人の頭の中の電球がピコーンと光った。
考えていることはきっと皆同じ。
4人は口を片方の手で押さえ、もう片方の手でゆっくりと伏黒を指さした。
「「「「童貞君だ……」」」」
「ぶっ殺すぞ、お前ら……!!」
若干頬を染め上げながらも伏黒のこめかみには青筋が立っている。そんな彼を置き去りにして、4人は財布から1000円ずつ取り出し伏黒の手に札を握らせた。