第18章 【呪術廻戦】DOOR【2】
全員が自分の名前を言い終わった後。
少しの間が出来上がった。
そして、五条が口を開く。
「俺が一番かっこいいな」
五条の言葉に4人はポーズしたまま。
「何言っているんだ、私が一番かっこいいだろう」
「いいや、ブラザーが一番かっこいい」
「東堂わかってんじゃん、東堂」
「恵が一番つまんないね」
「……つまんなくねえよ。なんであんたらそんなノリノリなんだよ」
と、伏黒の言葉に4人は顔を見合わせて肩を竦める。
馬鹿にされたような気分になった伏黒のこめかみには若干青筋が浮かんでいるようにも見えた。
「もうやめないか、この遊び」
夏油のその一言で、みんなポーズを解いた。
「なんでだよ、盛り上がんじゃん。ジャ〇ーズごっこ」
「これのどこがジャ〇ーズなんだよ。ゲテモノグループだろ」
虎杖の言葉に伏黒はまた盛大なため息を吐いた。
胃が痛い思いをするのは、自分以外の人間がまともではないからかもしれない。
そう思った。
「でも、確かにこの遊びは飽きてしまったね」
と、夏油は大きく伸びをした。
心地のいい気温と太陽の温かさに、地面に寝転がる5人の目は少しだけ眠そうだ。
このまま午後の授業をサボって寝てしまおうか、なんて思っていた矢先。
「あっ!!」と大きな声を出した五条に、4人の視線が集中する。