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【雑多】be there【短編集】

第18章 【呪術廻戦】DOOR【2】







そこは学校の屋上。
学ランを着ているところを見れば中学生か高校生か、いや、背丈を考えれば高校生と言ったところか。

5人の男が屋上で変なポーズをとっている。
そもそも高校の屋上がなぜ解放されているのか、まずはそこの謎から解き明かそう。
答えは簡単である。
虎杖悠仁とその親友と自称する東堂葵、この二人の仕業であった。
二人で屋上のドアを閉めていた鍵をぶち壊した。
結果、屋上は解放されたのである。

そして今。
5人の男は各々が得意とするまたは各々が思う可愛いかっこいいポーズを決め、左端にいた男から順々に口を開いていく。

「エントリーナンバー1番!東堂葵!!」

と、仰向けに地面に寝転がり胸を抱きしめ腰を捻る。
さながらグラビアアイドルがするようなそのポーズにキメ顔&どや顔で、自分の名前を叫ぶ。

「エントリーナンバー2番!五条悟!!」

と、かけていたサングラスをまるでファンサービスをするかのように宙へ放り投げた後、顎に両手を寄せた。
瞳からは「きゅるるんっ」と音が発しそうな程、ウルウルとしている。
簡単にいえば、ぶりっこポーズである。

「エントリ―ナンバー3番!夏油傑!!」

と、ジョジョの奇妙な冒険のキャラクターであるジョナサン・ジョースターばりの立ち方をして、ウィンクを飛ばす。
笑った時に覗いた白い歯が、太陽の光に当たって煌めいた気がしたが、それは幻覚である。

「エントリーナンバー4番!虎杖悠仁!!」
と、こちらもまたジョ〇ョの奇〇な冒険のキャラクターの一人、キラーク〇ーンの立ち方をしている。
ダイナミックかつ躍動感溢れるこのポージングをしているというのに、その表情はまるで夏に咲くひまわりのごとく眩しい。

「エントリーナンバー5番。伏黒恵」

と、他の4人よりも声のでかさも無ければポージングもまたつまらない。
ヤンキー座りをしているだけである。



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