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【雑多】いつかどこかで【短編集】

第6章 【石神千空】人はそれを○○と呼ぶ【R18】





「誰かと二人でメシ食うくらいで嫉妬するとか、カッコわりぃだろうが」

初めて千空の口から千空の本音を聞くことができて、胸がきゅんと高鳴るが同時に腹も立った。

「な、なにそれ!!じゃ、じゃあさっ!!ルリちゃんと結婚した時とかさ、コハクちゃんが千空くんのほっぺにちゅーした時とかさ、スイカちゃんを抱っこして頭撫でた時とかさ!!その時の私は一体なんだっていうの!?作戦ってわかっててもさ、千空くんやみんなに嫉妬しまくってさ!?八つ当たりとかもしてさ!!私の方がかっこ悪いじゃん!!バカみたいじゃん!!」
「てめぇはいいんだよ、そんくらい!!」
「はぁ⁉そんなのおかしいよ!!ずるいよ!!フェアじゃない!!なんで千空くんは素直に嫌って言えないの!?」
「器が小せえ男だって思われたくねえからだよ!!わかれよ!!」
「わかんないよ!!器が小さいとか、そんなの誰も思うわけないじゃん!!人類復活させようとしてる男のどこが器小さいのさ!!大きいに決まってんじゃん!!そうやってカッコつけてるのがカッコ悪いんだよ!!」
「てめぇの前ではかっこよくありたいって思うだろうが!!気づけバカ!!」
「はあああ!?なにそれかっこいい!!なんでそんなかっこいい事言うの!?嬉しいじゃんか!!!好きってなっちゃうじゃん!!もう十分千空くんはかっこいいんだからさ!!これ以上カッコよくなんないでよ!!」
「それはこっちのセリフだバカが!!てめぇこそ可愛い事ばっか言ってんじゃねえぞ!!こっちの気も知らねえでよ!!」
「うううううう!!!そうやってまた嬉しい事言って!!それ以上千空くんがさらにどんどんかっこよくなっていったら私はどうすればいいんだよ!!!」
「知らねえよ!!惚れ直せばいいだろうが!!」
「かっこいいじゃん!!好き!!」

ぎゃあぎゃあと口喧嘩を始める二人の様子を見ていたモズと氷月は、あまりのくだらなさに呆れていた。


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