第6章 【石神千空】人はそれを○○と呼ぶ【R18】
「あっ……の、も、モズくんと……ひょうが、くんにいじめ、られて……っ、気持ちよく、なって……ごめ、なさっ……」
縋るように千空の服を掴み、潤んだ瞳でじっと千空を見つめる。
眉を顰め零れそうになる声を殺した千空の熱情に気づくこともなく、自分の欲情を彼にぶつけた。
「千空くんが……いいっ……!!千空くん、じゃなきゃ……いや……っ。千空くんの…………、お、おちっ……ん、の、おま……ん、こにっ……、くださ、い…………っ」
瞬間、千空はモズと氷月の前だと言う事も忘れ彼女の呼吸を奪った。
唇と唇が重なって、身体のそこが煮えたぎっているかのように熱くなる。
歯の裏をなぞり、舌を絡め、吸われる。
千空は二人の間でできた唾液を、まるで飲み込めと言わんばかりに奥へ奥へと押しやった。
彼らの息遣いや、混ざり合う水音が、互いを求めあうたびに大きくなっていく。
ああ、千空くんだ。
身体の芯から疼いてしまう。
苦しいのに、物足りなくて。
もっともっと欲しい。
大好きな千空くんのキスの味。