第6章 【石神千空】人はそれを○○と呼ぶ【R18】
「テメェら……、なにしてんだ」
「なにって……これがエッチ以外の何かに見えますか?」
「あんたらの時代だとセックスって言うんだっけ?」
悪びれる様子もない2人。
その間もずっと彼らの動きは止まることなく、彼女の喘ぎ声が洞窟内に響く。
「はぁあ……、ちゃんのおまんこたまんないねぇ……」
「ひゃあっ!!あっ、あう……んっ、あ……」
「モズくん……少しやりすぎでは?」
「んーーー。でも、今やめたらっ、意味ないんじゃないの?ねぇ、ちゃん」
興奮しているモズは熱い息を吐きながら体を密着させ激しく揺さぶる。
モズの下でずっと喘ぐしかなかった彼女は、息も絶え絶えの中、モズの名前を呼んだ。
「も、モズくっ……、もぉ、やめ……。もう、だいじょ……ぶ、だからっ……!!」
瞳に浮かぶ涙はポロポロと紅く染まった彼女の頬を伝い流れる。
この光景を目の当たりにしてからずっと動くことのできなかった千空は、彼女の涙を見て、ハッと我に返った。
「くん……」
「せん、くぅ……く、千空くんっ……!千空くんじゃなきゃっ………だめっ……やだぁっ……!!」
子供のように泣きじゃくる彼女に、千空は静かにその口を開いた。
「モズ。氷月。殺されたくなきゃから離れろ」
彼の眼光はどこまでも冷たく、地の底を這うようなドスの利いた低い声は、憤怒に燃えていることは明白だった。
千空を倒す事なんてモズと氷月にとってはあまりにも簡単なこと。
だが、彼らは千空相手に怯んでしまった。
それほどまでの怒りだった。