第2章 キヨさんとの出会い
お風呂から上がると、やっぱりキヨさんのことが気になって色々調べてみた。キヨさんはゲーム実況だけではなく、顔も出しているみたいで度々彼の顔が画像で出てきた。後ろに赤いメッシュがあるなんて、ちょっと特徴的な人なんだな。
他にも、背が高いとか、ブレーキ音で弄られているとか、グループで実況することもあるとか、色々調べてキヨさんのことがよく分かったけれど、ただちょっとホラーゲームだけは怖くて見られなかった。
また、怖い夢を見そうだったから。
私は首を振った。ううん、今日こそは寝ない。ずっと起きて怖い夢を見ないようにするんだ。そしたら少しは元気になる。元気になったら、学校へ……。
私はため息をついた。学校に、本当に行けるかな。引っ越して色々が変わってしまった。ただずっと怖い。家の外が怖い。
私はもう一度首を振る。今は学校のことを考えるのはやめよう。
時間は夜の六時くらい。これからどうやって時間を過ごそう、と思っていたらキヨさんの最新動画が上がっていたことに気が付いた。長時間動画だ。これなら、朝まで動画見て過ごせるかも。
私はパソコンのカーソルを動かして、キヨさんの動画を再生した。
カチッ……。