第33章 あとがき
そして、あの結末。納得しない方もいるのでしょうか
キヨさんをこの作品に採用しながら、キヨさん中心のお話ではなかったこと
キヨさんはあくまでも、様々なことで悩み引きこもっている主人公を助けるサポート役、という感覚でした。作者の今までの作品から考えても、こういう好みなんでしょうね……許してください、作者の性癖なんです(震)
この物語は、キヨさんがあの化け物にトドメを刺してはいけなかったのです。もしかしたらキヨさんはバットエンドルートで、化け物に反撃をするパターンも試していたかもしれません。ですがそうなると、主人公のユメ子もしんでしまうことになる、という設定でした。ええ、後付け設定です。あの結末を書いた後になぜトドメはキヨさんじゃなかったか、と理由を作るためにこのようにあとがきで言い訳しています(笑)
とはいえ登場した作者なりの化け物は分かりづらかったかもしれませんね。ここに簡単に、化け物の理由を書いて置こうと思います。作者の考察は、こうでした
刃物を持っている化け物…恐らく主人公の「父親」に近づけた存在。主人公の心が病む最初のきっかけとして生まれただろうと推測します。刃物はもしかしたら包丁のことで、母親と一緒に料理することがあったなら、刃物は母親を示していたかもしれません。片腕がなかったのは両親の「離婚」が主人公の心として現れていたのかな、と考察します
食べる化け物…これは最後の教室のシーンでは登場しませんでした(主人公がよく見ていないため)。ただ、原作で出ていた食べる化け物は、なんらかのために主人公が食べることにストレスを感じて現れた化け物と考察しました。この作品では主人公が好き嫌いが多く「給食」がきっかけになったと捏造しています
両耳の大きな化け物…無害でしたが、音に敏感な化け物でした。これは些細な噂や周りの声や音が主人公のストレスによって余計「うるさい」と感じるようになって現れた化け物だったと考察します。無害だったのは、聞こえるだけ、だったからでしょうか
口だけある手足のない化け物…この化け物は最後の教室のシーンだけ登場しています。教室という閉じ込められたことではよくあるお喋りも、自分にとってはマイナーなイメージだった。そのきっかけが「臭い」だったのかな、と
文字数も迫ってきたのでここまでにします
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