第15章 眠い
そして私はというと、やっぱりご飯を食べる勇気はなくて、でもいつかお腹空いたら、と思って自分のおにぎりを作って置いてはいた。
「食べたくなった時に食べたらいいよ」
無理はしなくていい、とキヨさんがそう言ってくれたので、私はラップで包んだおにぎりを部屋のテーブルの上に置いた。
すでに自分の部屋はアロマポットの香りで充満していて、他の臭いを気にすることはなかった。
その後、少しゲーム実況を見たり遊んだりして過ごしたけどやっぱり眠気がやって来て、ウトウトしているとキヨさんに声を掛けられた。
「ユメ子ちゃん、少し寝た方がいいんじゃないか?」
「う、ん……」
寝たくない、という考えはその時にはなくて。とにかく眠りたいという考えばかりだった。
私はキヨさんに促されるままベットで横になった。隣にはキヨさんがいて見守っていてくれている。
今度こそちゃんと寝られるかなとか、怖い夢もう見ないかなとか色々考えたけど、布団に潜ると一気に眠くなっちゃって、私は目を閉じた。