【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)
第8章 ※歪み
『…っ……』
条君の背中にしがみつきながら、快感に身を任せ、律動に震えた。
ふわっと頬に触れ、口を開く条君。
「大丈夫……応えてなんて言わないから……」
柔らかく微笑みながら、乱れた息で額に口付ける。
「今だけで…いいからさ…」
『…っ…んっ…ゃっ……』
奥を擦るように刺激され、腰が浮いてしまう。
「俺だけ見て…沙良ちゃん…」
『あんっ…ぁっ……んんっ…んむ…』
肘をつき、割れ物を扱うように丁寧に、優しく口付ける条君。
切なく妖艶に揺れる瞳が私を捉え、吸い込まれそうだ。
「服…邪魔だね…」
腕にかかっただけの、意味を成さないワンピースを脱がせると、長くて逞しい腕を背中に回し、ぎゅっと抱きしめて耳元で囁いた。
「ずっと…こうしてたいなぁ…
沙良ちゃんを俺の腕の中に閉じ込めて…
ずっと、沙良ちゃんのナカにいたい…
出たくない…」
条君の低い声が耳に響き、頬が熱くなるのがわかる。
条君の想いが身体を伝って感じられ、罪悪感で視界がぼやけてくる。
と同時に、下半身の質量が増したような気がした。
『…っ……んっ……』
「ふふっ…締めないで…出ちゃう…」
条君は体を離すと、膝を私の太腿に滑り込ませ、繋がったまま腕を優しく引っ張って引き寄せた。
『ぇっ………』
体がフワッと浮き、驚いて条君の膝に座る。
『ゃっ…恥ずかしいっ…』
寝ている時と違い、互いに向かい合うなんて初めてで、急に恥ずかしくなって離れようとすると、腰をグッと抱かれる。
「座位…」
『…?』
「この体位は座位っていうんだよ…
沙良ちゃんを寝かせたまま…俺が攻めるのは正常位。
こうして向かい合うのが座位。深く入ってるの…わかる?」
がっちりと腰を押さえ、下から突き上げる条君から逃げられない。
『んっ…よく……わからな…』
恥ずかしくて顔もうまく見れなくて、集中できない…
それが条君にもわかったのか
「ふふっ…じゃあ…これは?」
ズプリと引き抜き、後ろ向きにさせると、そのままズッと入ってきた。
『んんっ……ぁっ……』
動物みたいに手足をつき、パンパンと攻められる。
お尻を乱暴に掴まれ、容赦なく体を打ち付けられて、ナカがジンジンと痺れる。
『ぁっ……んっ…はぁっ…』