【WIND BREAKER】愛なんて知らなかった(R18)
第7章 ※本当の私
ナカに指をツプりと挿れ、指を曲げて手前に擦った。
『あぁんっ……ぁっ…やめっ…止めてぇっ……』
ピシャッ……プシャッ…
少ない刺激でもガクガクと震え、潮を吹く沙良ちゃん。
これで3度目…
沙良ちゃんは潮吹き体質だとわかった。
「…可愛いね…」
何度も寝落ちしそうになり、その度に俺が攻めるから、嫌でも快感を拾ってしまい、目が覚める。
疲れて眠くてたまらないのにまた攻められ、目が覚める…その繰り返し。
「もう終わりにしようか……」
沙良ちゃんの耳には届いていないようだ。
静かな寝息が聞こえてくる。
「おやすみ…大好きだよ…」
額にキスを落とし、髪を撫でる。
やりすぎたかな…起きた時に怒られちゃうかもね…
目尻に溜まった涙を指で掬う。
このまま…
俺専用の籠の中に閉じ込めておけたらいいのに。
そしたら俺だけの鳥にして、ずっとずっと…
大事に世話するのに。
なんて…
「ふっ…何考えてるんだろう…」
自分がこんな人間だと思わず、自嘲してしまう。
「さてと…」
スマホを取り出し、素早くメッセージを送った。
ーーーーーーーーーーー
『ん………』
「起きた?」
ソファに座ってスマホで本を読んでいると、沙良ちゃんの声がした。
『蘇枋君……私……』
「やりすぎちゃったね…ごめん…」
そっと近寄り、沙良ちゃんの頰に口づけようとした。
『…っ……』
あからさまに俺を避け、顔を顰める沙良ちゃん。
「……そうだよね…」
『…蘇枋君…しばらく………
蘇枋君とは距離を…置きたい…』
「…距離を?」
『………』
コクリと頷く沙良ちゃんの泣きそうな顔に、頭が真っ白になったけれど、隠すことに必死だった。
「そっか…俺が酷いことしたから?」
首を振る沙良ちゃん。
『…?…ならどうして…?』
『………蘇枋君、私ね…条君とも……したの…』
じょう君…?
しばらく考え、十亀さんの事だとわかった。
『好きな人がいるのに2人として…
蘇枋君ともこんな事して…何してるんだろう、って…』
「………」
『好きって言ってくれた蘇枋君の気持ちに応えられないし…好きだと思ってもらえる資格…私にはない…』