第49章 作戦
「よっしゃあ! そうとなればまずはノゾミちゃんを助けるぞ!」
どこから現れたのか、元気そうなぼんじゅうるが現れて私の横を通り過ぎた。そうだ、私も戦わなくては。おんりーと一緒に逃げているばかりではダメだ。私が足を止めると、おんりーも立ち止まってこちらを振り向いた。
「私も、戦います」
私が真っ直ぐとおんりーの瞳を見つめて言い切ると、おんりーはぱちくりと瞬きをした。
「分かりました。手伝います」
とおんりーがガンナーを構えてエンドラの方を見据えた。ぼんじゅうるたちがエンドラと激しく交戦しているのが視界に映り込む。
「さっき見て思いました。多分、トドメはその杖で攻撃しないと、エンドラはまた復活するかと」
「え、杖で……?」
おんりーの言葉に私は疑心暗鬼気味に握った大巫女の杖へ視線を落とした。おんりーは頷く。
「はい。……なので、作戦があるんですが」
おんりーは言葉短く私に作戦を伝えてくれた。
私は、自信はなかったが、賛成するしかないんだともう分かっていた。
「分かりました。私、頑張ります」
おんりーは小さく首を縦に振る。それからあっという間にエンドラの方へ駆けて行き、ぼんじゅうるたちに応戦へ向かった。
拳を胸に当てるとドキドキと心臓が早く鳴っていた。私、出来るかな。そんな不安に首を振って、エンドラを討伐する覚悟を、決めた。