第31章 再会
「これからは、この魔法陣でいつでもお呼び出し下さい。我らは貴方とお仲間の盾となり、矛となります」
とスケルトンが言っておらふにまた跪いた。だがおらふにはまだ気がかりがあるようで、スケルトンにこう質問した。
「あの時子どもみたいに小さかったスケルトンはどこに行ったん?」
それもそうだ。今そこにいるスケルトンは、喋っているスケルトンを含めて四人いるが、どれも私かおらふくらいの背丈があった。小さいスケルトンは一人もいない。
おらふに問いかけられたスケルトンは顔を上げた。他三人は身動ぎ一つせず次の言葉を待っていて口出しをしてくる様子はない。それとも、他のスケルトンはこちらの言葉を話せないのだろうか。
「あの時子どもだったスケルトンが私です。昔は力が未熟だった故、召喚獣としてではなく、普通のスケルトンとして過ごしていたのです」
「そうやったんや! 大きいなったなぁ」
おらふの満面の笑顔が見れて、私はようやくホッと出来たような気がした。